原子力発電所は、省略して原発と言われており私たちの生活に無くてはならないものとして多くの人が恩恵を受けています。
一方、2011年の東日本大震災のメルトダウンの事故は記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。
特に福島周辺エリアに住んでいる人は、移住を余儀なくされた人も多いですし実際に私の周りにも原発の事故のために転居となって今でも福島に帰れないでいる人もいます。
原子力発電所を廃止したほうが良い?
日本は原子力発電以外にも風力や火力など様々な方法で発電をすることができますし、土地活用という意味での太陽光発電も盛んです。
地震大国と言われる日本では、大きな震災への備えができておらず今後来るかもしれない大地震への備えとして、原子力発電所を廃止したほうが良いのではないかという意見も多く聞かれます。
しかし、私たちが生きていくうえで絶対に必要なのが電気や水道やガスであり、最近はオール電化の家も多いのでガスは使っていないという人も電力の恩恵を受けていない人はいません。
スマートフォンやパソコンでさえも、充電は電気がなくてはできませんしオール電化住宅では給湯器やIHクッキングヒーターなどもすべてそのエネルギーで賄っています。
原発の事故の後、福島だけでなく日本国内に住むことに不安を感じて海外に移住したり沖縄に引っ越しをしている人も多いです。
そのくらい、放射能汚染を恐れている人は多いですし、実際に関東地方では震災からしばらくの間は放射線量を計測して野菜などが安心して食べられるのかといったことが議論になっていました。
2011年の東日本大震災に学ぶ
安心して暮らしたいけれど便利にも暮らしたい、というのが人間のエゴイスティックな部分であり地震が起こる以前まではそれが当たり前のことでした。
ですが、それが当たり前のことではなかったということに気づかされたのも2011年の東日本大震災です。
それまでは、電気や水道はスイッチ一つで出てくるものであり何の不安もなく生活ができていたのに対して、一般人のレベルでも原子力発電所のことを意識して暮らさなくてはならなくなったのは、どこに不安や怒りをぶつけてよいかわからない悩みになります。
ただ原子力発電所を廃止すべきだ、という意見に賛同したところで膨大に必要になってくるエネルギーはどこから賄えばよいのでしょうか。
何かをやめる時には代償を払う必要があったり、痛みを伴うのは仕方がないことなのかもしれません。
例えば、多少不便になっても良いから安心して暮らすために原発を廃止するといったことも国内のすべての人が賛同をすればできるのではないでしょうか。
ですが、実際にすべての人が同じ意見を持つということは考えられませんし、日本は民主主義の国なので選挙でえらばれた人が決めることになるのかもしれませんが、実際に廃止になる日は来ない可能性もあります。
福島の汚染水の問題はまだ解決していない
福島の汚染水の問題はまだ解決しておらず、こういった原発事故の経験がないためすべては手探りになりますし利権問題なども相まって深い影を日本に落としている問題です。
これからの日本を考えていくうえで避けては通れませんが、少子高齢化していく日本ではこれまでのように多くの電気を必要としない可能性もあります。
大地震が近い将来で来る確率が高いといわれていますし、例えば福島でなくても茨城県など関東地方の原発が爆発するかもしれない、という備えは必要です。
もちろん、原子力発電所ができたことによってその周辺エリアの開発が進んで地域が栄えるといったこともありますし、従業員もいます。
人々の暮らしと密接に関係している原子力発電所を、これからどうしていけばよいのかは日本国民全体で考えるべき事案です。
子育て世代では、なくしたいと考えている人が多いですがそれは未来がある子供たちを危険にさらしたくないからといった考えに基づいています。
毎月福島の原発の事故に関する負担金は払わされている
スマートフォンやパソコンがあるのが当たり前の生活で、日光とともに暮らしているというよりはいつでも便利に明かりをとることができる生活を長く続けている現代人は、もう少し地球や環境やエネルギーのことを真剣に考える時期に差し掛かっています。
考えているだけでは何も変わりませんが、少なくとも毎月福島の原発の事故に関する負担金は払わされているのが実際のところです。
我が家はオール電化なのでその割引があるはずですが、負担金があるのでほとんどチャラになっている状況です。
このように、一般人にも事故の影響は大きくのしかかっているのが実情です。
一人一人ができることは少ないですが、これからの未来を考えてシンポジウムに参加したりどうすればよいかを常に気にする、ニュースに気を配るといったことから始めてみるとよいのかもしれません。
まとめ
興味がない人も多いかもしれませんが、実際には誰もが大きな恩恵を受けていると同時に大きくかかわっているのが原子力発電です。
これから来るかもしれない震災に備えて引っ越しをしている人も多いですし、みんなで考えるべき問題と言えます。
参考リンク
・アトックス 東海営業所
最終更新日 2025年7月8日 by cwusol